2012年9月17日月曜日

第2回カンボジア医療奉仕活動(2011年)

 11月22日〜11月27日まで第2回カンボジア医療奉仕活動が開催され、日本から20名、韓国から10名の計30名が参加しました。

 この活動は、30年以上前から毎年継続的に韓国、フィリピン、バングラデシュ、モンゴル、パラグアイ等で行なわれてきました。

 今回の医療奉仕については、昨年に引き続きカンボジア、クラチェ州(首都プノンペンから北東へ車で5時間かけたところ)の依頼があり、クラチェ州の州立病院にて、現地病院の医師、医学生、赤十字やボーイスカウトの青年たちの協力をえて実施することができました。

 診療活動は昨年より半日延長して2日間行ない、842名の患者さんを診察、治療しました。
 1日目には小学校(児童216名)にて歯みがき指導を行い、文房具のプレゼントもしました。今回は、教師には歯みがきの必要性を教室でお話しました。

 内科は、消化器症状を訴える方が一番多く、次いで呼吸器系でした。高血圧、糖尿病疾患も多く、甲状腺疾患を疑う症例も見られました。今回は、尿検査を150名程度行ないましたが、尿糖と共に尿蛋白が+の方が目立ちました。

 整形外科では、腰痛を訴える方が多く見られ、理学療法士の運動療法も121名実施しました。

 歯科では、現地に歯科医師がいないため、歯科技工士による義歯作製が喜ばれ、60%が抜歯治療でした。
1日目の診察後、州知事をはじめ州政府関係者、州立病院長、現地関係者ボランティアスタッフから熱い歓迎を受け、感謝のことばをいただきました。

 最終日の反省会にて、通訳のボランティアをしてくれた医学生たちが自分たちの国に来てくれた感謝の思い、感動した事、国を愛する気持ちを話していただき、感動的でした。


 最後に、今回の医療奉仕を実施するにあたり、多大なるご理解ご協力を賜りました皆様方に厚く御礼申し上げます。

 

カンボジアでの歯科指導と文房具支援

 クラチェ州立タ・ルゥ小学校(Ta Lus Junior School)を訪問しました。
 歯科指導(歯みがき指導)と、子ども達に文房具などをプレゼントしました。
 訪問した小学校は児童数216名で大きな川沿いに建てられた木造校舎です。
 校庭で、州政府の挨拶、奉仕団の代表あいさつ、日本と韓国の歌の披露の後に、子ども達に歯科指導を実施しました。
 初めて見る歯ブラシを不思議そうに見ている子どももいました。今回は教師向けに歯みがきの必要性についてレクチャーしました。最後に子ども達からメンバー全員にココナッツをいただきました。
 訪問は1カ所でしたので、文房具は医療奉仕活動後にKraches Krong(クラチェス・クロン)小学校へプレゼントしました。
 洋服や靴などは現地に寄贈しました。

カンボジア医療奉仕活動報告(科目別患者人数)2011年

内科   464名
整形外科 158名
歯科   158名
眼科    62名
リハビリ 121名

内科疾患の内訳
頭痛    59名
 呼吸器系  60名
 胃炎    79名
 消化器疾患 42名
 糖尿病   21名
 甲状腺    6名
 高血圧   38名
 精神科   41名
 婦人科   18名
 皮膚科   17名
 整形外科  30名
 泌尿器科  11名
 その他   42名
 合計   464名

歯科診療の内訳
 抜歯   121名
 充填     9名
 義歯    15名
 スケーリング20名
 その他   29名
 合計   194名

医療奉仕の日程(第2回2011年)

第2回カンボジア医療奉仕活動の日程

11月22日(火)首都プノンペンに到着
11月23日(水)バスでクラチェへ移動、オリエンテーション、準備
11月24日(目)小学校での歯磨き指導、州立病院での医療奉仕活動
11月25日(金)州立病院での医療奉仕活動
11月26日(土)バスでプノンペンへ移動
帰国へ(11月27日)